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血糖値を下げるだけじゃない!?インスリンの重要なもう 1つの働き!
みなさんは「インスリン」というホルモンを知っていますか?他のブログでも名前を出すのでわかる方が多いと思いますが、改めて説明すると、インスリンとはすい臓から分泌されるホルモンで血糖値を下げる働きがあることで知られています。体内にブドウ糖が吸収されるとインスリンが分泌されて血糖を下げてくれるので、血糖値は一定の状態が保たれます。
しかし、インスリンの働きは血糖値を下げてくれるだけではありません。もう1つ重要な働きとして、肥満にするという働きがあります。今回はインスリンが脂肪をどのようにして貯めて肥満にしていくのかということについて解説していきます。
インスリンが分泌されると起こること
先ほど、インスリンは血糖値を下げると説明しましたが、ではどのようにして血糖値を下げるのでしょうか?
インスリンが分泌されると、血液中の糖が細胞の中に取り込まれます。その行き先は筋肉と肝臓なのですが、それぞれにはキャパシティが決まっていて、筋肉には500g、肝臓には100g程度しか溜め込むことができません。それ以上の糖はどうなるかというと肝臓で脂肪に作り替えられます。この肝臓で脂肪の合成を促進し、脂肪細胞に溜め込むことがインスリンのもう 1つの働きになります。そのため、実はインスリンは脂肪蓄積ホルモンとも呼ばれます。
インスリンに関して最も注意すること
インスリンに関して最も注意するべきなのは「インスリン抵抗性」です。インスリン抵抗性とは、糖質の摂取量や摂取頻度が過剰になって、血糖とインスリンの分泌量も増加してしまう状態のことです。インスリン抵抗性になると食後の血糖値が下がりにくくなります。これがさらに悪化するといわゆる糖尿病になります。
インスリン抵抗性の状他では、糖分に対するセンサーに異常が起こり、今までであれば十分だったインスリン量では体がうまく反応しません。しかし、脂肪細胞ではそれに対する感度に変わりはないので、インスリンは脂肪細胞によく働き、どんどん脂肪を蓄積していきます。その結果、インスリン抵抗性が肥満につながります。そして、肥満が進行していくとさらにインスリン抵抗性が悪化するという悪循環につながります。
ちなみにインスリン抵抗性には別名があります。それは「メタボリック症候群」です。聞き馴染みのある方も多いのではないでしょうか?私たちがよく言うメタボのことです。メタボリック症候群で引き起こされる内臓肥満・高血圧・脂質異常症などはインスリン抵抗性の悪化が原因です。
まとめ
今回は実はあまり知られていないインスリンの働きについて紹介しました。日頃から間食の頻度が多くその時にお菓子やスイーツなどを食べている・食後に甘いものが欲しくなる・食後に強烈な眠気が出るなどの症状が出る方はインスリン抵抗性に異常がある可能性が高いです。
インスリン抵抗性は将来的に健康被害に大きな悪影響が出るので、普段の食生活で過剰に糖質を摂取するのを避けて健康的な食事を目指していきましょう!
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