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アヴニールブログ
糖質制限をするとバカになる⁉️
今回は糖質と脳の関係について書いていこうと思います。糖質を極端に食べないようにする糖質制限ダイエットというものが流行しましたが、糖質制限はあまりおすすめできるダイエット方法ではありません。過去に糖質制限ダイエットに挑戦して途中でギブアップしてしまった方や、現在糖質制限ダイエットをして逆に体調が優れない方には是非、今回の内容を読んでもらいたいと思います!
結論から言うと、極端な糖質制限ダイエットは脳が働かなくなるので失敗しやすいです。糖質とは、人の身体のエネルギーになるものですが、エネルギーになるものとして他にもタンパク質、脂質も挙げられます。それぞれエネルギーとしての違いはありますが、重要なのは脳が働くための直接のエネルギーは糖質だけということです。
つまり、糖質が不足すると脳の機能が低下し、集中力や判断力が低下してしまいます。そうすると、食べないようにしようと気をつけていた甘いものを我慢できず食べてしまい、結果的に糖質制限ダイエットに失敗してしまうということが起きてしまいます。
脳は人の身体の中で、重さで見るとたった約1.2〜1.5kgしかないのですが、1日の消費カロリーで見ると全体の20〜25%を消費しています。これは人が1日に無意識でも考える、覚える、計算する、思い出す、選ぶなど多くの行動を脳で行なっているからです。そして、寝ている時でも脳は働き続けていると言われています。脳には約1000億以上もの神経細胞があり、その全てが糖質を必要としているのです。これを知ると、糖質が足りなくなることがいかに脳にとって悪影響を及ぼすかが分かります。
では、脳が正常に働くためには糖質をたくさん摂取すればいいのでしょうか?そうなると、たくさん糖質を摂取している人ほど勉強や仕事の成績が良いということになりますが、そういうわけではありません。人間の身体の構造はそんなに単純なものではなく、むしろ糖質をたくさん摂りすぎると脳が働かなくなります。これを『血糖値スパイク』といいますが、たくさんご飯を食べた後、眠くなったり集中力が切れやすくなる現象が血糖値スパイクのわかりやすい例です。
なぜたくさん糖質を摂ると脳が働かなくなるのかを説明すると、まず体内に糖質が入ると胃腸でブドウ糖に代わって血液に流れます。ブドウ糖が大量に入ると、すい臓からインスリンというホルモンが分泌されます。インスリンは血液中のブドウ糖の量を調節して血糖値を一定にしようという働きがあるので、血液中のブドウ糖が細胞に運ばれます。つまり、大量に糖質を摂るとブドウ糖の量が一気に増え、血糖値が急上昇します。その後、インスリンの分泌で再び血糖値が急激に下がります。これが血糖値スパイクです。血糖値スパイクが起きることで、結果的に血液中のブドウ糖の量が不足し、脳が働かなくなるのです。
では、血糖値スパイクが起きないようにするためにはどうすればいいのでしょうか?答えは、低GI値の食品を食べることです。GIとはGlycemic Indexの略で食べた後にどれだけ血糖値が上昇するかという指標です。糖質の中でも、血糖値が上がりやすいものと上がりにくいものがあり、私たち日本人の主食の白米や朝食の定番の食パン、うどんやパスタなどの麺は高GIの食品になります。低GIの食品の例としては、玄米、そば、全粒粉小麦を使用したパン、オートミールなどが挙げられます。精製されたものは高GIになりやすいと考えると覚えやすいです。加えて、低GI値の食品には食物繊維が多く含まれている食品が多くあり、腹持ちが良くなりよりダイエットに効果的です。
今回は糖質制限ダイエットをおすすめしない理由と脳と糖質の関係について書いてきました。あらゆるダイエットに言えることですが、極端なダイエット方法は健康的にも危険なものが多いです。大切なのは、バランスの良い食事とどのような食品を食べるかということです。ダイエットをされる方だけでなく、普段から高GI値の食品を食べて食後の脳の働きが悪いなと感じている方も低GI値の食品を食べる意識を持っていただいて、1日しっかり脳が働くようにしていきましょう!