腸腰筋と腰痛の関係性

腸腰筋とは上半身と下半身をつなぐインナーマッスルです。

背骨の腰の辺りから始まる大腰筋と、骨盤の内側の上部から始まる腸骨筋が組み合わさっており、骨盤を通り抜けて太ももの内側についています。

腸腰筋の主要な機能は股関節の屈曲、腰椎の前彎意地と安定化、腰椎の側屈と回旋の補助です。

歩行、階段の上り下りなど日常のあらゆる動作に必要な筋肉です。

腸腰筋は各腰椎に付着しているため、過緊張すると腰椎を強く引っ張り、前彎が強くなってしまいます。よって椎間関節、椎間板に過度な負担がかかります。(反り腰)

さらに、過緊張した腸腰筋は、神経を圧迫し痛みやしびれの原因になることもあります。

研究では、慢性腰痛患者の85%が腸腰筋の機能障害を示したそうです。

腸腰筋は脊柱の安定化に重要な役割を果たしており、筋力が低下すると、腰椎の安定性が損なわれ、他の筋肉(特に背部の筋肉)に過度な負担がかかります。

日常生活では座りすぎや、運動不足などが腸腰筋に悪い影響を与える原因になります。

座りすぎによる持続的な短縮位が立位になっても続いて(適応性短縮)しまったり、筋肉への血流を低下させ、老廃物の蓄積を促進します。これが筋肉の緊張や痛みを引き起こしてしまいます。

足を組むなどの筋力バランスの偏り、運動不足による機能低下も挙げられます。

これらが腸腰筋から腰痛を引き起こしてしまう原因です。適切なストレッチや筋力トレーニング、日常生活での注意を組み合わせることで、効果的に症状を改善しましょう。

アヴニール編集部
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