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これを見ればわかる!筋トレで得た筋肉はスポーツで使えるのか?
トレーニングをしていると「使える筋肉と使えない筋肉」という言葉が出てきます。言葉を補足すると(筋トレ以外のスポーツでも)使える筋肉かどうかという意味合いでよく使われるのですが、これは賛否両論がある話題です。
実際に多くのアスリートがウエイトトレーニングを取り入れた結果、スポーツのパフォーマンスが向上している事例もありますし、その逆に過度なトレーニングで肉体改造をした結果、ケガにつながるといったこともよく聞きます。
そこで今回はウエイトトレーニング(筋トレ)で筋肉量を向上させることがスポーツのパフォーマンスアップに本当につながるのかということについて解説していきます。
筋肉量アップ≠スポーツパフォーマンス向上
結論から言うと、必ずしも筋肉量アップがスポーツパフォーマンス向上につながるとは言えません。これはアスリートの体を見ればわかると思います。もし筋肉量があるほどスポーツのパフォーマンスが上がるのであれば、すべてのスポーツのトップ選手はボディビルダーのような体になります。しかし、現実はそうではありません。一見細身に見えても瞬間的な爆発力を持っているアスリートは多くいます。
では、筋トレをしてスポーツパフォーマンスが向上するアスリートがいるのはなぜでしょうか?
スポーツに必須の要素「SSC」
スポーツで大切な要素に「SSC」というものがあります。これは「Stretch-Shortening Cycle」の頭文字をとったもので、筋肉と腱の複合体が伸長状態から収縮状態に素早く切り替わることで爆発的な力を生み出すことをいいます。
SSCの要素を用いた運動の代表例がジャンプです。高くジャンプしようと思ったらまず最初にしゃがみますよね?このしゃがむ動作をすると、大臀筋(お尻の筋肉)やハムストリングス(太もも裏の筋肉)は伸長します。(写真①)その後、ジャンプしようとすると膝を伸ばしていきます。すると、さっきまで伸長していた大臀筋やハムストリングスが一瞬で収縮されます。(写真②)この時にしゃがまないジャンプの時よりも一瞬大きな力が働いてより高く跳ぶことができるというわけです。
SSCはジャンプ以外でも投球動作のテイクバックやキック動作のバックスイング、日常生活だと椅子からの立ち上がりなど多くの場面で使われます。SSCというものは知らなくてもより高く・より速く・より強くと考えていると無意識に実行しているかと思います。
ここで大切なのは、SSCという切り返しの強さはボディメイクの筋トレで意識するポイントが全く異なるということです。
筋トレで重要視するポイント
SSCは切り返しの強さなので筋トレでSSCの力を伸ばそうとすると瞬発系のトレーニングが多くなります。そして瞬発系のトレーニングの基本は反動を使ってより大きな力を発揮するというものです。
一方、ボディメイクを目的とした筋トレは対象となる筋肉に刺激が入ることを第一目標にします。そのため反動を利用することは基本ありません。
ただし、ボディメイクが目的の場合でもSSCを利用することもあります。例えば、トレーニングを始めて間もない初心者の方、特に女性は筋力が弱い方が多いのでそのような方がトレーニングされる場合は慣れるまではSSCを利用するということもおすすめです。
まとめ
今回は使える筋肉かどうかを分けるSSCという運動要素について解説しました。語弊がないよう補足しておくと、ボディメイクを目的としてトレーニングされている方全員がスポーツパフォーマンスが低いというわけではありません。ただ、スポーツパフォーマンスの向上を目的とする場合であれば、SSCを意識して筋トレしてみることも1つの手かなと思います。今回のブログが参考になれば幸いです。
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