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意外と知らない!?体脂肪はなぜついてしまうのか?アヴニールブログ
伊谷幸起

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意外と知らない!?体脂肪はなぜついてしまうのか?

アヴニールでトレーニングされるお客様の目的で最も多いのはダイエットです。ダイエットで重要になってくるのは単純に体重が落ちることではなく、体脂肪が落ちていることなのですが、改めて考えてみるとなぜ体脂肪を落とす必要があるのか、体脂肪がつきすぎているとどのようなデメリットがあるのか完全に理解している方は少ないと思います。
 そこで今回はそもそも脂肪とはどのようなものかについて解説していきます。

体脂肪はなぜつくか?


 体脂肪を落としたいと考える方は多いと思いますが、体脂肪にもしっかり役割があります。その1つがエネルギーの貯蔵です。人の体は旧石器時代からあまり変化していないので、食料が安定して得られない旧石器時代に適応するために体にエネルギーを蓄えて、いざという時に使うために体脂肪が存在します。
 しかし、現代では日本で食糧難になることが少なく、逆に必要以上に食べてさらに体脂肪が貯められていきます。これが体脂肪が増える原因です。
 そして恐ろしいことに、脂肪細胞は膨らんで分裂して増えていく性質を持っているので上限がなく毎日オーバーカロリーな食事を取っていると際限なく体脂肪は増えていきます。

脂肪の種類


 脂肪には大きく2種類存在します。それが皮下脂肪と内臓脂肪です。この2つはつく場所や特徴も異なります。

①皮下脂肪
 皮下脂肪とは文字通り皮膚の下についている脂肪のことで、外気温や気圧を受け止める効果があります。体全体が太って見えるのはこの皮下脂肪が多いことが主な原因で、特に女性の方が皮下脂肪による肥満になりやすいです。女性の悩みで多い下半身太りや二の腕のお肉などは皮下脂肪がついているということになるのですが、これらの部位は普段あまり動かさないところなので基本的には脂肪がつきにくく落としにくいです。そのため、ダイエットで苦戦される方が多いということになります。

②内臓脂肪
 内臓脂肪とは体の奥深くの内臓に近いところについている脂肪のことで、内臓の位置の固定に役立ちます。内臓脂肪が増えるとお腹だけが出るポッコリお腹になってしまいます。基本的には男性の方が内臓脂肪がつきやすいのですが、内臓脂肪が増え過ぎると様々な病気の原因となる恐れがあります。内臓脂肪は皮下脂肪とは違い、つきやすくて落ちやすい性質があるので、比較的男性の方が早くに体の変化が起こりやすいです。
 女性が内臓脂肪がつきにくいのは、女性ホルモンが関係しています。女性ホルモンのエストロゲンには皮下脂肪を厚くして、内臓脂肪をつきにくくする働きがあるので女性の方が内臓脂肪がつきにくいです。

脂肪は完全に悪者なのか?


 

 ここまでの解説で脂肪がついていることのメリットはほとんどないように感じるかもしれませんが、脂肪がついていることにもちゃんとメリットがあります。
 それは脂肪が優秀なエネルギー源だということです。エネルギーになるものとしてよく炭水化物と比較されますが、炭水化物はすぐエネルギーになるのに対し、脂肪は効率よく貯めることに向いています。そして、同じ量のエネルギーを貯めるのに脂肪の方が圧倒的に少量で済みます。
 ここで問題になるのは、貯めたエネルギーを使う機会がないということです。現代の生活で毎日エネルギーが枯渇するほど身体活動している人の割合は少なく、デスクワークや車移動など動かない生活を送っている方がほとんどだと思います。体を動かさなければ、脂肪はどんどん溜まっていきます。食事を変えて新たに脂肪がつかないようにすることももちろん大切ですが、運動によって貯めている脂肪をエネルギーとして使うことも同じくらい大切です。

まとめ


 今回は脂肪について細かく解説しました。脂肪をすぐに落としたいと考える方は多いと思いますが、自分が皮下脂肪と内臓脂肪のどちらが多いのかしっかり理解して脂肪が落ちるペースを把握しておくことが大切です。そして、食事だけでなく運動で脂肪をエネルギーとして使うことも忘れないようにしましょう。

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