砂糖食べると馬鹿になる
これまで脳のエネルギー源として「糖分」が優秀であると思い込んできました。
特にブドウ糖系の直接糖を食べれば、ダイレクトに脳にエネルギーが伝わって効果的であると思ってきました。
しかしそれはすべて間違いでした。
動脈硬化の本当の原因は糖質なのです
ところが、糖はコレステロールにまとわりつき、まるで接着剤のようにコレステロールと一緒に、ベタベタと血管の壁に張りつきます。
糖質こそが、さまざまな病気の元凶。つまり、健康になるためには一日三食をやめること、なかでも糖質のとり過ぎをやめることが重要なのです。と、あるように、糖質があるために逆に健康を損なっていると著者は言っています。では、具体的に糖がどのように悪い影響を与えているのでしょうか。
砂糖はこの世で最も古い歴史のある「覚せい剤」
糖質は脳のドーパミン報酬系というところに作用して、多幸感をもたらします。その間にドーパミンやアドレナリンといった、正常な思考を妨げる神経伝達物質を分泌するようです。下手をすると、「精神病」といえるレベルにまで脳の機能が低下します。そんな多幸感を求めて、依存症のように我々は糖質を求めます。糖質は本当においしいと感じることができますが、麻薬のような依存性を持つものであるとも言えるのです。
糖質の取り過ぎでカロリーオーバー
そのように依存性があるので、我々は糖質をあまりにもとり過ぎてしまうことが多いです。また、生活の中には糖質の固まりともいえる食べ物があふれています。
ラーメン、白米、うどん、パスタ…。脳が多幸感を求めて、それらを欲しがってしょうがない状態になっているようです。何しろ、麻薬ですから。食べ過ぎた結果、糖質のとり過ぎに加えて、トータルでもカロリーオーバーということになりかねません。
どうやら糖質のとり過ぎとの戦いは、かなり激しいものになりそうですね。
「白い」食べ物は糖質の固まり、白い食べ物は、人工的に精製された結果、おいしい糖質の部分のみにされたもので、直接糖と呼ばれます。
白い米、白い小麦、他にはハチミツ、メープルシロップ、黒砂糖なども、自然物から人工的に取り出した直接糖であると言います。
そうではなく、食べ物をまるごと食べることで得られる間接糖をしっかりとりなさいと著者は言います。
私の働く塾で「玄米を食べようキャンペーン」をやっていましたが、まさしく玄米などは米を「まるごと食べる」ことになり、栄養が人工的に取り払われてしまう前の状態で米をとり入れることができるようです。
食べ過ぎがもたらす脳機能の低下、この著作とは少し話がズレますが、昼ごはんなどに大量の糖質を取ってしまうと、色々と大変な問題が起こります。
糖質をとり過ぎてしまうと血液中の血糖値がはね上がります。
そうするとインシュリンという、血液中の血糖値を下げる働きをする物質が分泌されますが、このタイミングが少々遅いみたいなのです。食べ過ぎによる急激な血糖値の上昇に対して、大量のインシュリンが出動しますが、タイミングの違いにより、必要以上に血糖値を下げてしまうことになります。その結果の症状として、上記のウェブサイトでは以下のように紹介されています。
特徴的な症状:大変疲れやすく、うつ傾向や精神疾患を起こしやすい。低血糖時に動悸、頭痛、震えなどが起こりやすいとも言われ、 ストレスに弱いと共に、ストレスへの対応が上手くできずそれによって、 ますます低血糖症の症状が悪化するなどの悪循環になる人も多い。
昼ごはん後に頭が働かないのも、どうやら糖質のとり過ぎに原因があるようです。
まとめ
* 適度に食べる、糖質の摂取をおさえる
* 特に「白い炭水化物」には注意する
※いきなり危険な食べ物をすべて避けようとしても、時間的環境的に難しい部分もあるかと思います。少しずつ気をつければ良いのではないでしょうか。