摂りすぎは体に毒！トランス脂肪酸の摂取を増やして病気を予防しよう！

2023年9月25日

伊谷幸起

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摂りすぎは体に毒！トランス脂肪酸の摂取を増やして病気を予防しよう！

健康に関する議論がますます盛んになる現代社会において、特に注意しなければならないものの1つが食べ物です。その中でも「トランス脂肪酸」という言葉が近年注目を浴びています。トランス脂肪酸は食品に含まれる脂肪酸の一種で、さまざまな研究で健康への悪影響が明らかになりつつあります。このブログではトランス脂肪酸について詳しく探求し、その健康への影響や回避方法について解説します。

トランス脂肪酸とは

　トランス脂肪酸は、飽和脂肪酸や不飽和脂肪酸と並ぶ脂肪酸の一つです。「脂肪」と聞くと悪いイメージを持つ方も多いかもしれませんが、脂肪の中にも体に良い脂肪と悪い脂肪があります。例えば、魚の油やオリーブオイルなどは体に良い油の代表例です。しかし、残念ながらトランス脂肪酸は体に悪い油の代表例です。これはトランス脂肪酸が人工的に作られた私たちの体に馴染みのない油だからです。
　油脂を加熱したり水素を添加するなどの工業的な過程を踏んで生成されたトランス脂肪酸には食品の賞味期限を延ばし、食品の風味や食感を向上させるといった効果があります。これは食品の加工性能を向上させる非常にメリットのある物でしたが、その反面、体に対して悪影響のある物質が体内に残りやすいといった健康リスクが広く知られるようになり、多くの国で制限されるようになりました。

トランス脂肪酸の健康リスク

　トランス脂肪酸は、健康に悪影響を及ぼすことが明らかになっています。最も顕著なリスクは、心血管疾患の増加です。トランス脂肪酸は、悪玉コレステロール（LDLコレステロール）を増加させ、善玉コレステロール（HDLコレステロール）を減少させるため、動脈硬化や心臓病のリスクを高めます。
　さらにトランス脂肪酸は炎症反応を促進し、糖尿病や肥満、がんなどの他の慢性疾患とも関連が指摘されています。心身の不調の原因の多くは体の炎症です。炎症は怪我するだけでなく、体に悪いものを食べたり、寝不足など生活習慣の乱れから起きるため、普段の食事からトランス脂肪酸の摂取には注意しましょう。

トランス脂肪酸の主な摂取源

　トランス脂肪酸はほぼ全ての超加工食品に含まれています。例えば、フライドポテトやドーナツ、マーガリン、スナック菓子、ファーストフード、冷凍食品といったものです。こういった食べ物は忙しい生活の中で手軽に食べることができますが、トランス脂肪酸の含有量が高いため、摂取には注意が必要です。
　また、こういった食べ物には糖質や塩分も多く入っておりハイカロリーで中毒性があります。超加工食品を食べる生活が当たり前になると、健康志向のヘルシーな食事や食べ物では満足感を得にくくなり、超加工食品の食生活から抜け出しにくくなってしまい体重の増加や病気の発症につながってしまうのでこれらの食べ物を食べる頻度や量は意識して減らしていくことが大切です。

トランス脂肪酸を避ける方法

　ここまでの解説の通り、トランス脂肪酸の日常的・過剰な摂取は健康に対して最も悪影響です。そこで健康を守るために、トランス脂肪酸を避ける方法を2つ紹介します。
　まずはパッケージをチェックするということ。食品の成分表を確認してトランス脂肪酸（Trans Fat）の表示があるか確認しましょう。先ほど挙げた食べ物には高確率でトランス脂肪酸が含まれていますが、他の食べ物にも含まれている可能性があります。特に日本はトランス脂肪酸を制限していない国なので、より一層トランス脂肪酸を含まない食品を選ぶよう心がけましょう。
　2つ目は自炊を心がけることです。自分で調理する中で体に良い油を使うことでトランス脂肪酸の摂取はかなり減らすことができます。時間に余裕がある時に一気に作り置きをしておくのもかなりおすすめです。新鮮な食材や健康的な調味料を使用してトランス脂肪酸の摂取を防ぎましょう。

まとめ

　トランス脂肪酸は、健康に悪影響を及ぼす可能性が高い食品成分です。心血管疾患や他の慢性疾患のリスクを減少させるために、トランス脂肪酸を含まない食事選択をすることが重要です。食品の成分表を確認して自炊を増やすことでトランス脂肪酸の摂取はかなり抑えることができます。今回のブログで得た知識で自身の健康を自分で守り、将来の病気の可能性を低くしていきましょう。今回のブログが参考になれば幸いです。