ビタミンの王様ブロッコリー
ブロッコリーの栄養は野菜の中でもトップクラス!
ブロッコリーに含まれる栄養素の量は、野菜の中でもトップクラスのものが多く、栄養豊富な野菜といえます。
ブロッコリーとその他の野菜100gあたりに含まれる栄養素を比較すると、次のようになります。
ブロッコリーのカロリーは高いものの、食物繊維やビタミン、ミネラル(カリウム、鉄)の含有量も全てトップです。とくに食物繊維とビタミンCの含有量はずば抜けて多く、これらが不足しがちな方にはぴったりです。
ブロッコリーの栄養素の効果
○カリウム
カリウムは高血圧の予防に欠かせない栄養素です。カリウムはナトリウムを排出する働きがあり、高血圧の原因となる塩分の摂りすぎを調整してくれます。
また塩分の摂りすぎによるむくみが気になるときにも、積極的にカリウムを取り入れることでむくみ解消に役立ちます。
○ 鉄
鉄は鉄欠乏性貧血の予防に欠かせません。鉄はヘモグロビンの材料となり、全身に酸素を運ぶ役割をしています。
鉄が不足することでヘモグロビン濃度が低下し貧血の状態になると、動悸、息切れ、疲労感、頭痛といった症状があらわれることがあります。
とくに女性は月経により鉄が失われやすいため、意識して取り入れましょう。
○ 葉酸
葉酸は細胞の増殖に関わる栄養素で、不足することで造血機能に影響して巨赤芽球性貧血(きょせきがきゅうせいひんけつ)という貧血の原因になることがあります。
また妊娠中に葉酸を摂取することで、赤ちゃんの神経管閉鎖障害のリスクが下がることがわかっています。とくに妊娠が発覚する前から必要とされるため、妊娠を希望する女性や妊娠を計画している女性は意識して取り入れる必要があります。
○ ビタミンC
ビタミンCはコラーゲンの生成に必要で、皮膚や粘膜の健康維持に欠かせない栄養素です。
また抗酸化作用があり、動脈硬化やがん、老化、免疫機能の低下を引き起こす活性酸素を取り除く働きがあります。
・市販の冷凍ブロッコリーは加熱してから冷凍されるため、加熱の過程でビタミンCやカリウムといった水溶性の栄養素の量が減っていることが考えられます。
ですが、急速冷凍することで栄養素が壊れにくいよう工夫されており、栄養がなくなったり、大幅に減ったりするなどといった心配はしすぎなくて大丈夫です。
冷凍食品は茹でる下処理の手間が省けるため、手軽にブロッコリーを取り入れるには便利です。積極的に活用して、栄養たっぷりのブロッコリーを料理にたくさん取り入れましょう。
電子レンジ調理は茹でた場合に比べ、カリウムは約2.4倍、ビタミンCは約2.5倍の量になっています。生の状態と比較しても栄養素はほとんど減らないことがわかります。
生の状態よりも電子レンジ調理の方がカリウムの量が多いのは、加熱によりブロッコリーの水分が抜けることで、重量に変化が起きるためと考えられます。日本食品標準成分表によると、生のブロッコリー100gを電子レンジ調理すると91gになるとされているため、同じ100gあたりで比較するとカリウムが増えたように見えます!
料理にも万能に使えるのでぜひブロッコリーを取り入れてみてください!