胸椎は背骨の頸椎と腰椎の間に位置し、12個の骨から構成されています。この胸椎と肩甲骨は菱形筋や僧帽筋が繋がっており、さらに肋骨を介して前鋸筋や小胸筋とも繋がっております。
これらが肩甲骨の働きと使われる筋肉の関係です。
僧帽筋→上方回旋、下方回旋、内転、挙上、下制
菱形筋→下方回旋、内転
前鋸筋→上方回旋、外転
小胸筋→外転、下制
そして、肩の動きに伴う肩甲骨の働きです。
肩の屈曲→ 上方回旋、外転
肩の伸展→ 下方回旋、内転
肩の外転→ 上方回旋、外転
肩の内転→ 下方回旋、内転
肩の水平外転→ 内転、下制
肩の水平内転→ 外転
また、広背筋は胸椎から上腕骨に繋がっており、肩の内転、伸展、内旋に影響します。
胸椎が伸展できないと肩甲骨は上方回旋しにくくなり、肩を上げにくくなります。このように胸椎の動きが制限されると、繋がっている肩甲骨の動きが制限され、結果として肩の動きにも制限がかかります。
胸椎が硬いと、猫背や巻き肩になりやすくなります。肩甲骨の動きが制限されることで、肩が前に出てしまい、胸が丸まった姿勢になりやすくなります。この姿勢は、呼吸が浅くなったり、肩や首への負担を増やす原因になります。
胸椎の可動域をしっかりだしてあげましょう。

