技術面を丁寧に意識することで、お客様の身体の使い方が変わり、動きがスムーズになっていくのを目の前で見ることができる。
その瞬間、「あ、伝わったな」と思えるのは、やっぱりうれしいこと。
「今までで一番分かりやすかったです!」といった声をいただけると、自分が重ねてきた学びやトレーニングが、確かに形になっていると実感できる。
でも、それ以上に大切なのは、やっぱり“どう向き合うか”。
例えば、初めて体験に来られた方は不安も多いし、身体の変化を求めながらも「自分にできるのかな」と思っていることが多い。
そんなときに、ただ技術的な指導を重ねるだけでは、気持ちの部分が追いついていかないことがある。
だからこそ、「大丈夫ですよ」「今のままでも充分いいですよ」とまず受け入れる。
できたところを一緒に喜ぶ。
そのうえで、「ここをもう少しこうすると、さらに良くなりますよ」とほんの少しだけアドバイスを添える。
そうすることで、お客様の表情がパッと変わる瞬間がある。
その変化を見ると、あらためて「自分が大事にしたいのは、この人との信頼関係なんだ」と思わされる。
結局、技術だけでも、内面だけでも不十分。
両方が揃ったときに初めて、お客様から「この人になら任せたい」と思ってもらえる。
そしてその信頼は、数字や結果以上に、自分にとっての大きな力になるんだと感じてる。