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アヴニールブログ
動きの面と軸！これを理解して更なるパフォーマンス向上を目指そう！
身体の面と軸について
今回は“関節の動き”についてお話します。各関節の動きを理解することでトレーニングの分析力が身につき、自分にはどういったトレーニングが必要なのかが見えてくるでしょう。
３つの基本面
身体の関節は“基本面”という面に沿って動いています。そして、動きの中心軸はその基本面というものに直交しています。また、関節は“２つ以上の基本面”を組み合わせた方向に動き、これを“3次元の空間”で動作が行われているとも表現されます。では、まずは３つの基本面の特性を見ていきましょう。
矢状面・前額面・水平面
“矢状面”（しじょうめん）は“身体を前後に貫いて左右に分ける面”で、関節は“屈曲・伸展”の動きをします。トレーニングではバイセプスカール（トライエクステンション）やスクワット、上体起こし（下半身を固定した状態の腹筋運動）などで、矢状面に沿って“肘・膝・体幹”が動きます。次に、“前額面”（ぜんがくめん）は“身体を前後に分ける面”になり、関節は“内転・外転”の動きを行います。股関節・肩関節が前額面に沿って動く際、その動きは“内転運動・外転運動”という動きになります。また“体幹の側屈”も前額面の動きになります。トレーニングではサイドレイズやラットプルダウンなどの動きが前額面上の動きです。最後の“水平面”は“身体を上下に分ける面”であり、関節は“回内・回外”の動きや“内旋・外旋”、“水平内転・水平外転”の動きを行い、“脊柱の回旋運動”も水平面の動きになります。水平面で行われるトレーニングはベンチプレスやプッシュアップ、スポーツでいうとゴルフやボクシングなどが水平面の動きといえるでしょう。
対角面・斜面
対角面・斜面とは、“２つ以上の基本面の組み合わせ”のことをいいます。実際に、日常生活やスポーツの動きの殆どは上記で述べた“基本面に対して平行もしくは垂直、または斜めの面”であり、複雑な動きをしています。
動きの基本軸
ある基本面で運動が生じると関節はその面に対し90°の軸を中心に動きます。即ち、身体は“面と軸”で動作が働いているのです。では次に、３つの基本軸を見ていきます。
前額軸・矢状軸・垂直軸
“前額軸”は前額面と同じ方向へ“矢状面に対し垂直”に走る軸です。“矢状軸”は矢状面と同じ方向へ“前額面に対し垂直に”走る軸です。“垂直軸”は頭上より真っ直ぐ下方へ“水平面に対し垂直”に走る軸です。
まとめ
矢状面の軸は前額軸、前額面の軸は矢状軸、水平面の軸は垂直軸、といったように動きの基本面と基本軸を理解することで、トレーニング時に気をつける点や、トレーニングの質を向上させる事に繋がります。また怪我の予防にもなるでしょう。根本的に、トレーニングとは身体的能力を最大限に引き出す為や、弱くなった（失われてしまった）機能を取り戻す為に行なうものです。日常生活またはスポーツを行なう上で、私達人間は殆どが複雑な動き（動作）をしています。なのに、トレーニングが単純な動き（一面性の動き）で良いのでしょうか。日常生活やスポーツのパフォーマンス向上には基本面と基本軸の動きは非常に重要になるのです。是非今回の内容を参考にして頂き、パフォーマンスの向上に努めていただければ幸いです。
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